海に浮かぶ映画館

横浜の海、どこかに浮かぶ創造空間。

此処にしかない特別な空間で、

此処でしかできない上映会が開かれます。

1年に数日間、ふねは映画館へと様変わりします。

心地よい波に揺られながら、

映画の世界へ入り込んでみませんか?

横浜の”どこか”にひっそりと浮かぶ、この映画館。

海に浮かぶ映画館と聞いてどこにあるんだろう?と思われる方もいらっしゃるかと思います。実はこの映画館、地図も載せない住所もない、秘密の映画館なのです…。

1年間のうちに数日間だけ営業する映画上映イベントとして、海に浮かぶ映画館は2013年12月からひっそりとスタートしました。
様々な制約の関係上、1年に1回、基本的には招待制、この謎の映画館の全容・歴史・”本当の名前”は来ていただいたお客様にのみ説明しています。

そもそも、このイベントは小栗康平監督作品『泥の河』の16mmフィルムを知人から借りられるというきっかけでスタートした企画です。せっかくフィルムを借りられるならと8mmフィルム作品、若手映画作家の作品を上映するイベントとして開催したのが始まりでした。
当初1度きりのイベントとして開催したのですが、映写室のないフィルム上映、そして上映スペースとしての面白さに反響も大きく、継続したイベントに発展しました。

そんなきっかけからもわかるように、私は元々イベントのプログラマー・プロデューサーではなく映画を作る側の人間です。


映画のいち作り手である私がなぜこの映画館イベントを行おうとしているのか?
一般的には映画祭として位置づけられるこの企画を、あえて”映画館”と銘打っているのはなぜか?


それはできるだけ濃密な”場”を作っていきたいという思いからです。映画の制作だけでなく上映というものが急激に変化していく中で、映画館というものの可能性をもう一度考え直してみたいのです。単なるノスタルジーとしての古き良き映画館ではなく、黎明期におけるカフェでの映画上映に戻ることでもなく、未来の映画館はどのようなものなのか。映画館が無くなるという状況を前にして映画館という”場”になにがあったのか、それをできるだけ解像度の高い形で再考し試行していく必要があると強く感じています。
この企画が単なるイベントとしてではなく、映画に関わる誰かと誰かが出会う場所として、狭くとも深い縁を作り出していきたいのです。


できるだけ長くこの場所が生き、上映機会の少ない私のような若い映画の作り手、そしてなかなかそれらに触れる機会のない観客たちが密に集う場所として継続したいと考えています。


海に浮かぶ映画館 館長